・ラリーコンピュータ開発その2

こんにちは。ものづくり部門副部門長の川上です。

前回の投稿から間が空いてしまっていたラリーコンピュータについてです。昨年10月に私がチームに加入した際に担当を引き継ぎ、開発に携わっていました。

Aruduino含めてマイコンと言うものを使用した経験が全くなかったため、まずこれに慣れることから始めました。Aruduinoの記法の勉強から始めて、7セグLEDや各種スイッチの使い方、これに付随して抵抗やトランジスタの使い方も勉強しました。電子工作は初めてでしたが、近年はインターネットに良質な参考資料があるので1,2週間もあれば7セグLEDでストップウォッチのような動きをさせることができました。

ストップウォッチができました。実物は動きます。

次にラリコンの最重要パーツである車速センサを動かしてみました。事前にロータリーエンコーダの使い方を勉強していたのですが、車速センサを動かしてみたらロータリーエンコーダと同じプログラムで動かすことができました。サイズや見た目が違うだけで仕組みは同じようです。これで車軸の回転数が取得できるようになりました。

手で車速ケーブルを回すと回転数がLEDで表示されます。
奥のオシロスコープには車速パルスが表示されています。

データの入力(回転数)と出力(7セグLED)ができるようになったので、あとはタイヤの径等を用いて計算させれば進んだ距離が表示できます。トリップメーターの完成です。。。トリップメーターが完成すれば、あとはどんどん機能を付け加えてラリコンの形になっていくでしょう。

しかしそう簡単にはトリップメーターは完成せず、この先が一番の難関でした。エンジンルーム内に車速センサを配置するため、プラグから発生する点火ノイズをもろに拾ってしまいます。ハウジングやケーブルに工夫をしてノイズをできるだけ遮蔽し、またどうしても入ってきてしまうノイズにはその帯域の周波数をカットすることで対処しなければなりません。また安定した電源をとったり、不意の停電に備えてメモリを設置する必要もありました。

結果として私の力が及ばず、どうにも先に進めることができませんでした。ラリーコンピュータの作成は断念するという形になってしまいました。非常に歯痒い思いです。

私事ですが最近90年代のバイクを購入しました。古い個体なので今後電装系のトラブルもあるかもしれませんし、電装系のカスタムへの興味もあります(むしろラリコンをいじってみたことで電装系への興味が湧いたと言う方が近いです)。今後も勉強して電装には是非強くなっておきたいところです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です