・シャレード レストア日記 その5 –電装

初めまして。このたび電装グループのリーダーを務めさせていただくことになりました植平と申します。

電装系は例年、競技中に発生するトラブルの原因の大半を占めると聞いているので心配性な自分はすでに戦々恐々としているのですが、力の限り頑張りますのでよろしくお願いします。

さて、

電装グループの主な作業には各電装部品のオーバーホール、配線の補修・改良、実体配線図の作成などが挙げられるのですが、投稿第一回目のテーマは「8月中にやったこと」とのことなので、今回は電装系部品の取り外しについて記したいと思います。

部品の取り外しで最初に取り掛かったところは…

灯火類です。

現代の詳細で分かりやすい整備マニュアルとは異なり、当時のそれはとても簡素なつくりでしたので、ヘッドライトひとつ外すだけでもマニュアルと睨めっこする必要がありました。 車そのものだけではなく、それを取り巻く環境も時代と共に変化しているということが実感できて旧車レストアは面白いですね。

室内に目を移してこれは空調ユニットの一部。埃をたっぷり被っています。 今回のシャレードは基本的にとても状態のいい車両なのですが、このあたりは経てきた月日の長さを感じさせます。

こちらの写真はヘッドライトの裏側。蜘蛛の巣が張られているのが見えます。

電装系部品を外したら次は配線も外さなければなりません。 配線はとにかく量が膨大なので取り外すと同時に逐一記録して、どのカプラーがどこに繋がるのかを一目で分かるようにしておきます。

元はこんな感じだった室内も…
インパネを取り外してこんな状態に。
配線を外した状態はこんな感じ

写っているものが全てではないのですが、それを加味しても現代の基準からみると非常にシンプルなワイヤハーネスです。いえ、もちろんこれでも十分に大変でしたが…。

 

こんな感じで無事取り外しは終わりました。次回の電装の投稿は部品のオーバーホールやハーネス補修など、レストア作業編をお送りしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。