【後編】もはや新品!?40年モノをつやつや!にしようの巻
前編では部品の取り外し、清掃などを書きました。清掃だけでは新品のようなつやはありません。後編では新品のように輝かせ、組付けまでをお伝えします!
▶目次
1.塗装剝離
2.塗装
3.組付け
4.まとめ
1.塗装剥離
高圧洗浄しても塗装は剥がれません。これから剥離剤を使用して塗装を剥離していきます。
この「剥離」という作業をすることによって古い塗装を剥がし再塗装することで新品のようになるわけです。
▼今回使用する剥離剤は「スケルトン」です。
かなり強力です。そのため人体にも有害ですので防護眼鏡等を使用し安全に作業していきます。
▼ハケで塗っていきます!
足回りの部品は防錆塗料が何重にも塗られています。剥離剤を何度も塗りこみブラシでこすらないと剥離できません。
この「スケルトン」はかなり強力なので足回りの頑固な防錆塗料も落とすことができました。
▼スケルトン施工後です(かなり錆びも回っていたのでやすりをかけました)
何度も言いますが!ここまでの下準備が無いときれいな塗装面になりません。
さあ、いよいよ塗装です。
2.塗装
塗装前にやることがあります。
まずは「足付け」です。320番程度でやすりをかけます。
この足付けという作業は塗料の密着をよくするために、やすりをかけて表面をすこしざらつかせます。
全体的に足付けが終わると次は「脱脂」という作業に入ります。
脱脂は下準備の“肝“になります!
文字通り脂(油分)を落とすわけですが、この作業を怠ると塗料がポツポツと浮いてしまいます。。
▲脱脂まで終えたアクスル
今回使用する塗料はこちらのウレタン塗料です。
耐久性に優れ、光沢があり高級感があります。
しかし、比較的早くから硬化が始まるため、取り置き保管することができません。
▲塗装が完了した画
どうですか?もはや新品です!
これ40年も前の部品ですよ!?
剥離をしているので塗装割れもなく、輝いています!!
そして組付けの日が近づいてきました。
3.組付け
組付けも限られた時間の中で行うため、あらかじめ細かい部品まで番号を振り、トルクなどをまとめておきます。
▲トルクなどをまとめたものです。トルク以外にダブルチェックの欄がありますが、これはトルク管理をより正確にするため二回トルクをチェックしています。
ダブルチェックした者も責任者となるのでより真剣になります!!
時は進み、、
いよいよ組付け日になりました。足回りに割り振られた時間は午後です!
午前中、シャレード君は他部門が作業していたのでその間に準備を進めます。
組付ける部品や使う工具を並べておきます。
▲手伝ってくれるメンバーは皆他部門なので誰が見てもわかるようにしてあります!
▲入念な準備のおかげで滞り無く終わることできました!!
▼TEIN様にご協賛いただいた「SPECIALIZED DAMPER」乗り味が楽しみです!
4.まとめ
このプロジェクトが始まったのが8月半ば、足回りを組上げ終わったのが9月半ば。この一か月の間に足回りは新品のように生まれ変わりました。
気づけば他部門の部品たちも新品のようになっていきます!!!
クルマの完成が楽しみです!!