皆さんはじめまして、こんにちは。Web部門長兼ロジスティクス部門長の八木と申します。
先日、サイトウロールケージ様にお忙しい中ご協賛いただき、非常にカッコ良い✨ダイハツG10シャレード のロールケージ を特注で作っていただきました。今回は、そのロールケージ について、さらに、訪問の様子についてのブログです!
▶︎目次
1. ロールケージとは?
2. ロールケージの意味
3. サイトウロールケージ訪問
1.ロールケージとは?
ロールケージとは何かと、ひとことで言い表すのなら、「車を丈夫にするかご」と言えるでしょう。英語では “roll cage” と言います。実物を見れば、この一見、不思議な名前もすぐに納得できるかと思います。
上の写真は、今年も使用する予定のトヨタTE27レビンを、先代が改造して取り付けたロールケージ の写真です。このように、車内のピラー等に鉄パイプをそわせるように通され、一つの「かご」のような構造を成しています。ロールケージは車体としっかり連結されることにより、車の剛性をあげています。
2.ロールケージの意味
「車って結構丈夫なんじゃないの?わざわざねぇ…」
そう思われる方もいますでしょうが、モータースポーツの世界において、横転、前転、クラッシュや、いつの間にか空を飛んでいることは、例えば私たちが普段生活していて足の小指を何かの角にぶつけるくらいのやや多い頻度で起こりうるものだそうです。そのため、乗員保護のためにこの構造を車内に取り付けることが、優先的な事項になってきます。多くのラリーでは、ロールケージ を取り付けることが、規定されています。
実は、私たちの参加する予定の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」には、ロールケージ を取り付ける義務はありません。しかし、私たちは、
①ドライバーの方々の安全
②借りた車はきれいに返す※
ということを大事にしているため、毎年ロールケージ を装備して、大会に出場しております。
※車は提供ではなく、貸与という形でお借りしているものです。
3.サイトウロールケージ訪問!!
コロナの影響で、レストア作業が例年より4ヶ月遅れている中、サイトウロールケージ様には非常にタイトなスケジュールでロールケージを仕上げていただきました。お忙しい中ご協賛くださり、本当にありがとうございます!!
サイトウロールケージ様には、採寸の上、バーを曲げていただき、当て板加工もしてくださいました。さらには、組みつけの技術指導や、溶接のコツ、ロールバーの基本を教えてくださいました。また、ロールバーにかける思い、職人魂を持つサイトウロールケージ様のお話を聞けたのは、とても面白かったです。ここから組み付けるのは、私たちの仕事です!いろいろなことを学ばさせていただき、とても勉強になりました。ありがとうございます!
ロールケージ にも組み方によって幾つか種類があります。今回私たちが選んだのは、6点式ベースの回避型ロールケージです。回避型のロールケージは加工が難しく、非常に高度な曲げの技術が求められます。実際にいただいたロールバー を眺めてみると、3次元的にグネグネと曲がっている様子が分かります。これは一筋縄ではいかないなぁと感嘆いたしました。
今回はここまでです。
次回、組みつけ開始!!お楽しみに!