・シャレード レストア日記 その6 –燃料

皆さんはじめまして!シャレードの燃料系統を担当しています。佐々木 優です。

さて、皆さんが燃料系統と聞いて思いつくところはどこですか?わたしの場合はキャブレターです。年式の古い車をお持ちなら、キャブレターを見たり、いじったりしたひともいるでしょう!

キャブレターとはエンジンにガソリンと酸素の混ざった混合気を供給する役割をする装置です。現在ではインジェクションという電子制御が一般的なので、触る機会が少なくなっています。なので、私はキャブレターを触りたく、燃料系統を担当することにしました。

燃料系統は燃料が通るところすべてなので、燃料タンク、燃料ポンプなどキャブレターだけではありません。範囲はそこまで広くないものの一番漏れてはいけない物が通るので、慎重に作業しています。そんな大切な燃料系統のなかで最初に手をつけたのがもちろんキャブレターです。 !(^^)!

まずエンジン班から取り外してくなか、単品になったキャブレターを受け取りました。

見てビックリ!全体が汚れているのは置いといて、知らない機構だらけ!これは苦戦しそうだなと身構えました。しかし、手を動かさないとどうにもならないのでロケーションを確認しながら分解していくことにしました。

分解していくなか、長年にわたりキャブレターをささえていた頑固なボルトに苦戦しました。ちなみに上の写真でつまんでいるのが知らなかった機構の一つでバイメタルを利用したオートチョークです。この時代の電子制御を使わずに始動時の燃料補正をする機構に興奮しました。(*ノωノ)

いろいろ興奮を覚えながら分解していくと、なんとかキャブレターを開けることに成功しました。左にチョークバルブと加速ポンプ、フロートが右にはベンチュリとジェットがあるのが確認できます。このキャブレターの分類は2バレルのベンディックス式でスロットルバルブとベンチュリが固定なのが特徴のキャブレターになります。

ここまで分解したところで、驚きの事実が!!

なんと、加速ポンプに動物の皮が使われていましたΣ(・□・;) 見た感じ牛革かな?って感じですが、わに革や蛇革が使われてたこともあるとか、すごいですね。

スロットルバルブバルブボディを単体にしたところで分解はおわりました。なんでも、スロットルバルブとシャフトのすり合わせが悪くなるので非分解だそうです。

ここでバルブやジェットのafter写真を見せようと思ったのですが、取り忘れてしまいました。(._.)

組み立て後のafter写真でご勘弁ください。

中は、灯油で磨いたり、コンディショナでみがいたりし、外側も灯油で磨いたり、やすりをかけたりしました。スロットルボディは鉄だったので磨いて塗装しました。

なんとかキレイになったのではないでしょうか。しっかり組んだつもりですが、このキャブがエンジンを組終わり、セルを回したときにどうなるか今からドキドキです。(#^^#)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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