・シャレード レストア日記 その18 — エンジン-vol.2

皆さん、こんにちは!

ホンダ学園エンジン部門リーダーを担当している梶と申します。

前回のエンジン部門の投稿では、バルブの磨きまででしたので、今回はその他の部品の清掃、組み上げ、そしてエンジンの初めての始動について書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

目次

  • 部品清掃
  • 組み上げ
  • エンジン搭載
  • エンジン始動
  • 部品清掃

部品の清掃は多くの部品があり、すべて書き上げたいのですが長すぎてしまうので、代表してシリンダヘッドの清掃について紹介していこうと思います。

清掃前のシリンダヘッド

これが…

こうなりました!

これはエンジン部門での自信作です!と言いながら、これをすべてやってくれたのは相方の小林君です。部品清掃の辺りから時間的に考えてシリンダヘッドの部品とシリンダブロック側の部品とで分担してやっていこう、ということになっていたので中々ヘッド側の部品を見ていなかったのですが、ヘッドの清掃が完了したものを見たときはびっくりしました。燃焼室側の画像がこちらです。

清掃前の燃焼室側

このようにもの凄くきれいすることが出来ました。ほかの部品も同様に時間の許す限りきれいにしていきました。

  • 組み上げ

さて続きまして、エンジンの組み上げに入っていきます。

組み上げに関しては、ブロック側を中心に書いていこうと思います。

いきなりここまで飛んでしまっていますが、この画像で紹介していきたいのは、今回時間に追われる中でも大切にしてきた、整備や組み上げ時の正確性についてです。この画像にはピンクのマークが見えると思います。これはそれぞれのボルトでのトルク管理をして、さらに先生に確認してもらった際につけています。またこの画像にはトルク管理に加えてバランサシャフトとクランクシャフトのタイミングがあり、その確認もしてもらったのでポンチマークの部分にピンク色の線があります。これにより、作業者が一人でやっていると起きてしまうかもしれない作業ミスやトルクのかけ忘れが無くなります。

そして、ブロック側が組み上がり…

シリンダヘッドも組み上がりさらに、ベルトまで組み上がりました。

そして、ついに…

いろいろ飛ばしすぎた気がしますが、こうしてエンジンが組み上がりました!!

  • エンジン搭載

みんなに囲まれてうれしそうなエンジン

約3か月の苦楽のときを共に過ごしたエンジンが、ピカピカになったシャレードの車体に搭載されていきます。

クレーンに吊られシャレードのもとへ

ピカピカに塗装されたエンジンルームを傷つけないよう慎重に降ろしエンジンマウントへ接続していきます。エンジンを載せる際、基本的にこのシャレードはエンジンルームが広く作業がしやすいはずなのですが、実際に手を入れて作業をしていると、こんなに狭かったっけと思うことが度々ありました。

他の部品との干渉に注意しながら、エンジンの搭載に完了しました!

  • エンジン始動

エンジンを載せ終わり、そこからトランスミッションを載せ、足回りの困難を乗り越えてエンジンが始動できるようになりました。

エンジン始動、直前の様子

キャブレターの調整を終え、ついに緊張の一瞬…

少し長めのスターターモータ―の音の後、無事エンジンの始動に成功しました。

よし!じゃあこのまま軽めに校内を試走してみよう!ということになり試走に出ていったシャレード。半周ほどして実習場近くに来たので見に行ってみました。

お~順調そうに走ってるなぁ~と見ていると、あまーい、においが通りすがりにふわっとしました。さらによく見ると煙が出ている…。車に詳しい人なら、もう分かるかもしれませんね。

そうです。冷却水が漏れてしまっていました。しかもかなりの量がウォーターポンプ付近から漏れていました。よく見てみると、ウォーターポンプの近くのブロックのパイプにつながっているところから、滝のように漏れていました。

終わった…そう思っていましたが、先生のなんとかなるよ、という言葉に元気づけられ、次の日冷却水漏れの改善にあたりました。しかし、車検日が刻々と迫る中での作業でプレッシャーが大きくかかっていました。それでも先生のアドバイスやメンバーの励ましを受けて無事次の日のうちに改善し、再びエンジンをかけて、冷却水の漏れが無くなったことを確認しました。その時に自分は先生の的確なアドバイスに改めてすごいと感じました。ここをこういった感じにすれば大丈夫という経験や知識に先生の偉大さを再確認しました。

最後に、ここまでご覧になっていただき本当にありがとうございます!

今回エンジン部門は、ほかの部門の仲間にたくさん助けてもらいました。時間がとても少ない中で自分だけでなく、他の部門の手伝いまでしてもらい、とても有難かったです。またこれからの生活で今度は、自分も助けられるという立場だけでなく、誰かを助ける立場になれるよう頑張っていきたいと感じました。

これで、エンジン部門の投稿は終了となりますが、まだほかの部門の投稿もありますので、ぜひ楽しみにお待ちください!

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